『白銀ジャック』
2014/07/02 04:01
既に発表されてますが、テレ朝、夏の特番 東野圭吾原作 渡辺謙主演 藤田明二監督『白銀ジャック』
先週の締切をクリアーして、本日MAが完了しました。http://www.tv-asahi.co.jp/hakugin-jack/
プロデューサーが中込さんで、選曲が石井さんという、2011年の『悪党』のスタックという事もあり、気心知れた仲良しなので、とても楽しく質の高いお仕事をさせて頂きました。
藤田監督は初めてでしたが、とても明るく、クリエイティブに対してフットワークの軽い方で、私のスタジオに何度も来て頂き、映像と音楽の擦り合わせを繊細なところまで話してくださいました。
そして、連ドラと違ってスペシャル・ドラマは、映画と同じで映像が仕上がっているので、観て作曲制作できるというのが、魅力でもあり、また曲の無駄使い無駄作りなく、どこの映像に音楽を付けるのかキッチリと決め込んで向き合えるのが合理的です。
おまけに、選曲が仲良しいの石井さんなので、打合せが無駄なくクリエイティブで生産的です。その私と石井さんのからみを、また仲良しのプロデューサー中込さんがまとめるという、実にストレスのないお仕事です。
実は、曲作りを始める直前、安比ロケが終わって都内に撮影場所を移しとところで、アークヒルズの撮影スタジオに見学に行きました。
そこで初めて渡辺謙さんとお話ししたのですが、瞬間ファンになってしまいました。(笑)
それほどのオーラと骨太の演技、そして気さくな人柄、男が惚れる男と言えます。
この重厚で硬派な謙さんに、直球で作ったタイプがRobinDupuyのCelloをフィチャーした曲達。
そしてメインテーマとして書いたのが切ないワルツです。これは、謙さんの演技を観た瞬間、直感的に1960年代フランス映画、たとえば『太陽がいっぱい』や『冒険者たち』を連想したのです。「謙さんの重厚な演技に1960年代フランス映画的なメロを乗せてみたい」と。